2007年6月5日(火) 7:29
ウメの実

ウメの実が成っていました。八尾市服部川にて。昔から、「梅暦」と呼ばれ、季節の移ろいを「ウメ」で感じ取っていたものです。梅初月、梅見月、梅色月、入梅(梅の実が熟す頃降る雨)など。
尋常小学校読本巻五(明治42年ー大正初期)『うめぼし』より
二月・三月花飾り、/ 鶯鳴いた春の日の/楽しい時も夢の内。/五月・六月実が成れば、/枝からふるひ落とされて、/ 近所の町へ持出され、/
何升何合秤売り。/もとより酸っぱいこの体、/塩につかって辛くなり、/紫蘇に染まって赤くなり、/七月・八月暑い頃、/三日三晩の土用干し、/思へば辛いことばかり、それも世のため、人のため。/皺はよっても若い気で、/小さい君らの仲間入り、/運動会にもついて行く。/まして戦のその時は、/なくてはならぬこの私。
我が家の庭のウメの実は、初夏の便りを待って、梅酒の準備にはいります。