2017年4月20日(木) 21:36
幸田家のことば

青木奈緒は幸田露伴のひ孫にあたる。彼女がこの春「幸田家のことば」を上梓した。幸田家に息づく言葉を拾っている。その中で心に残った3点を紹介する。
@「知識とは伸びる手、わかるとは結ぶこと」新たに得た知識が既知の何かと結びつくとき、そこに思いがけない驚きがあり、大きな視野で物事を眺めるきっかけになる。
A「知る知らぬの種」人の心の中にはたくさんの種が満ちている。何かのきっかけで芽吹いたならば縁と思って大切に育てよ。
B「人には運命を踏んで立つ力があるものだ」自分ではどうしようもない先天的な状況にあっても、転じて福となすことができるよう、後天的な運命として切りひらけ。
ちなみに露伴の母は猷(ゆう)と言って大変な傑物とか。露伴の次女が幸田文、その娘が青木玉、そのまた娘が著者奈緒である。
きっと我が家にも日常の何気ない言葉の中にわが家の歴史が息づいているのかもしれない。