2017年4月17日(月) 12:35
折々の言葉 鷲田清一

理解し合えるはずだという前提に立つと、少しでも理解できないことがあった時に、事態はうまくいかなくなる
 (村上龍)
    ◇
 対話は、他人と同じ考え、同じ気持ちになるためになされると考えると、いずれかが理解を断念したとき、対話は閉じられる。理解できなくてあたりまえ、むしろ語りあえば語りあうほど相手と自分との違いがより微細に見えてくる、それを対話だと考えれば、理解しえずとも共にいられる場所は少し広がる。小説「ラブ&ポップ」から。(以上朝日新聞記事、写真はasahi.comより)

話し合いすればするほど相手との差ができて寂しくなることはままある。これは「話し合い」に過剰な期待をいだいているからだと上記記事から学んだ。話し合いでお互いが理解しあうことができなくとも違いが分かったことにもっと価値を置こうと感じた次第。