2016年11月19日(土) 12:27
40年の歴史

周防大島町と本州を繋ぐ唯一の橋、「大島大橋」です。
全長1、020bの短い橋です。
ですが、この短い海峡は、潮の流れが速く、「瀬戸の渦潮」と呼ばれ、小さな渦があちこちで見られる、船泣かせの難所です。
中学生の頃、橋桁を繋ぐ瞬間を見学したのですが、繋ぐまでが大変で、大きなクレ―ン船が橋の一部を吊ったまま、繋がるまでに、長い時間が費やされたことを覚えています。
一説によると、本当は周防大島を経由して、四国に繋がる橋を作る計画だったとか。政治的な事情で掛からなかったと聞いています。ですが、この橋を掛ける経験が本州四国連絡橋に役立ってもいるのです。40年の歴史には色々な事があるものです。
橋の歴史を、生活道路にしている自分に置き換えた時、そこにはまた違った歴史があります。そんな風に考えると、この橋は、周防大島の人々の沢山の歴史を紡ぐお手伝いをしてくれた。と感じます。
有難い橋でございます。
周防大島の生活には欠かせない大切な橋。維持管理は大変なようですが、いつまでも瀬戸内海の海と同じ緑色の橋として、繋がっていることを願っていたいと思います。