2016年6月28日(火) 7:53
黄泉比良坂

古事記を読み始めると、印象に残るのはあの世の入り口である。神話の時代はあの世とこの世は行き来できたようだ。日本を生んだイザナギとイザナミの夫婦神に大変な出来事、イザナミが火の神を産んだ時、大やけどをして亡くなり黄泉の国へ旅立つ。夫イザナギは亡くなった妻に会いたい一心で黄泉の国を訪ねる。その入り口が東出雲町にあり黄泉比良坂(よもつひらさか)という。近くにはイザナミを祭神とした揖夜(いや)神社があり、出雲大社より古いと日本書紀には記されている。黄泉の国で二人の間に一体何が起きたのか、その事件以来あの世の入り口は大きな岩でふさがれ、あの世から帰ってくることはできなくなった。今もこのスポットは「会いたい人にもう一度会える場所」として多くの方が訪れている。写真はホームページ「神々のふるさと山陰」より。