2016年5月24日(火) 10:15
高安の里・銭葵(ゼニアオイ)

春の花が終わり、夏へと季節が移っていくのを里山散策では、肌で感じることができる。夏の花のひとつアオイ、よく見られるのはタチアオイでヨーロッパ原産で在来種ではない。でも、徳川家の家紋は双葉葵(フタバアオイはアオイ科ではなくウマノスズクサ科)をはじめ、万葉集にも葵(どの葵か議論が分かれている)が、源氏物語にも葵が登場し、京都の賀茂神社には葵祭があり、葵が登場する。古くから親しまれてきたアオイではある。正岡子規の句には、「鴨の子を 盥(タライ)に飼うや 銭葵」とあり、これは画像の銭葵である。大窪にて。