2014年11月18日(火) 20:09
津波

11月5日、周防大島では「津波防災訓練」がありました。
それにちなんで、今月読み聞かせをしている小学校に於て、画像の絵本「命を救った稲むらの火」を低、中、高学年に分けて読み聞かせをしています。
時間の都合で一冊の絵本しか読めませんが、子供たちは熱心に聞いています。
人は身に危険を伴った時どの様な判断ができるのでしょうか?
絵本の主人公である浜口梧陵は、昔祖母に聞いた話を思いだし、村人全員を避難させるのために、村の食料である稲むら(お米の付いた稲)を、すべて燃やすのです。
例え食料がなくなっても人々を救うための的確な判断。ある意味勇気ある行動です。
自分をそこに置き換えた時、果たしてその様な判断ができるのでしょうか?津波への恐怖。おそらく人々を救うと云う気持ちは起こらないでしょう。そう考えると浜口梧陵と云う方は、素晴らしい方です。現在小学校4年生の社会科の教科書で、子供たちは習っていますが、道徳の教科書に掲載されるようになる。と、勤務する小学校の先生が言われていました。
もう一冊「つなみ」と云う本が絵本の横にあります。3年前の東日本大震災の時に被災した高校生までの子供たちの作文集です。当時の子供たちの生の声です。学校にあるので本紹介でお話しています。この作文集を読むと大人も考えさせられます。
大きな自然災害。そこには「生かされて生きる」と云うことについて、多くの学びを頂いているのかもしれません。
読み聞かせを通じて、色々な事を知り、学べることに感謝しています。