2014年1月3日(金) 21:44
思い出のオリンピック1964

「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します。」「19歳の若者、坂井義則君・・」 昭和天皇開会宣言とアナウンサーが興奮して語る聖火最終ランナーの紹介は青空に描かれた五輪のマークとともに鮮明に脳裏に焼き付いている。1964年中学3年生の時だった。まだ学校にテレビは無かった。オリンピックに合わせてテレビが寄贈され、オリンピック期間中、体育の時間は映画を見るようにテレビを見た。東洋の魔女の回転レシーブは威力を発揮しどんなサーブも拾った。回転レシーブが出る度に拍手が出た。力道山の空手チョップのような興奮があった。
ギリシャで点火された火は世界を回り日本中を巡った。各学校の選抜メンバーが隊を組んで聖火をリレーして行った。選抜された人はそれを誇りとし、選ばれた我が妻は今でも胸を張る。三波春夫のオリンピックの歌が流れ電化製品にはオリンピックマークがあふれた。初めて買ってもらった電気スタンドには五輪マークが輝いていた。みんなが夢を持った時代である。ちょうど50年前のこと。