2013年10月5日(土) 20:11
日本人とは@

平成18年5月6日〜7日にかけて「一日神領民」として、「お木曳き行事」に参加して早や7年が経った。第62回伊勢神宮式年遷宮の行事も2日の内宮、5日の外宮での「遷御の儀」で最高潮を迎えた。この機会に、日本人とは? を考えてみたい。

538年 仏教が百済から伝来。
587年 蘇我と物部の戦いで蘇我・聖徳太子(崇仏派)勝利。
690年 式年遷宮が始まる。天武天皇の后であった後の持統女帝の時代。
712年 古事記完成。 元明女帝の時代。

 4つの大きな出来事を年代別に記したのは、式年遷宮が始まった年も、古事記の完成も、既に仏教が伝来して150年が過ぎていることを確認したかったからである。 その訳は、日本人の人柄を考えるとき、わが祖先が古来持っていたDNAは勿論だが、仏教の教えが根幹をなしたのではないかと私には思えるのだ。

 さて、仏教の根幹をなす釈迦の三原則は、命あるものは死に向う、形あるものは崩壊する、永遠なるものはありえない(山折哲雄氏)であった。この思想が古事記にも色濃く流れており、式年遷宮にも影響している様に感じる。