2011年12月31日(土) 17:28
アーカイブ湯川秀樹

珍しく暮れの片づけがスムーズに進み、しめ縄の取り付けも終わった。
パソコンでNHKアーカイブS48年湯川秀樹の人生読本 を聴く。
湯川秀樹65歳の時のお話である。
以下お話の要旨であるが今の私たちとよく似た年代での話、共感するところが多い。

ー50歳を過ぎるころから多くのことに興味が持てるようになってきた。
面白いと思うことが増えて困っている。それは単に知識を広げる方向ではなく人生の深まりに通じるものだ。
そのひとつ、孫が生まれた。私の中に潜んでいた新しい愛情が飛び出してきた。孫から教えられることが多い。幼児の時代が自分のことでは記憶にない。しかし孫を見ていると覚えていない自分がどうだったかを知ることができる。おじいさんやおばあさんとの関係もあらためて思い出す。2世代違う関係は親子の関係とまた違う新しい愛情だ。町の子供たちを見る目も最近少し変わってきた。これも煩悩のひとつかもしれないが
この広い意味での愛情がこれからの社会づくりのヒントになるように感じる。宗教や道徳よりももう少し自然なつながりをつくる大きな力になる。