2011年5月5日(木) 21:23
渋沢栄一史料館を訪ねて

東京飛鳥山にある渋沢史料館をSさんと一緒に訪ねた。渋沢栄一は「論語と算盤」で有名な明治の方である。前もって電話をしていたことと大阪からということもあったかもしれないが学芸員の方がなんと3時間にわたって丁寧に展示の説明をして下さった。(感謝)渋沢栄一の91年の人生でその仕事のなんと多いことか。日本の資本主義のお父さんのようなお方だがそこに貫かれている公に対する奉仕の志、道徳と経済は本来一体であるという考え方。明治の方の気骨を感じる。渋沢ファミリーの中に見つける穂積陳重、阪谷芳郎などの学者名はモラロジーの創立者広池千九郎にもなじみの深い方々である。栄一の孫 渋沢敬三は民俗学者でもある。多くの民俗学者が彼と交流をもった。その一人に周防大島(山口県)の宮本常一がいる。私が今も周防大島に愛着をもつのはこの方が書いた島の様子が私の育った風景と重なったからである。つながりの喜びを感じる。