2010年12月20日(月) 18:42
八尾に門あり(KENさんに触発されて)

八尾市の平成22年度の市指定文化財に、常光寺(じょうこうじ 本町5丁目 片岡英俊住職)の三門(さんもん)(楼門)一棟が指定されました。
 
 今回、市指定文化財に指定された三門は、三間一戸、入母屋造(いりもやづくり)本瓦葺の形式で造られており、高さ約10.1m、幅約7.5m、奥行き約4.1mの大きさ。

 三門は、河内地域の名所や旧跡を描いた江戸時代の書物『河内名所図会(かわちめいしょずえ 享和元年 1801年)』や同寺に残された絵図では、二重門に描かれていますが、文化十年(1813年)から万延元年(1860)頃にかけて行われた改修で、現在の楼門(二階造りの門で1重目には縁のみで、最上層に屋根を有する門)形式に改められたことが、寺に残された文書等から判りました。
 
 常光寺は、日本三大地蔵のひとつ「八尾地蔵」の名で古くから親しまれる地蔵菩薩(南北朝時代・市指定文化財)を本尊とする、臨済宗南禅寺派の寺院。南北朝時代の戦乱で荒廃していましたが、至徳二年(1385年)に藤原盛継らによって復興され、その後、天文年間(1532〜1555)に五山筆頭南禅寺金地院末(ござんひっとうなんぜんじこんちいんまつ:禅宗寺院の京都五山の上に置かれる南禅寺金地院を本山とする寺)となりました。同寺は、河内音頭発祥の地とされ、流し節正調河内音頭が披露される地蔵盆踊りや大般若会(だいはんにゃえ)、狂言「八尾」でも知られています。
(市のホームページより)
今この山門(三門)の修復に協力の呼びかけがあります。以前に宝島セミナーに来ていただいた片岡講師はこの寺の方です。