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 進歩と幸福は連動するの?  ikekazu  2021年4月11日(日) 11:07
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 進歩すればするほど私達の幸福(心の充実感)は増すのであろうか。そもそも何をもって進歩というのだろうか と思い、広辞苑を引く。@すすみあゆむこと。A物事が次第に発達すること。物事が次第に良い方、また望ましい方に進み行くこと。(例)「技術が進歩する」。

 人類の歩みは進歩の歴史だともいう。技術の進歩は確かであり、そのお陰で生活は快適になり、楽しみの幅が広がったことは間違いあるまい。多くの先人たちの並々ならぬご苦労の賜物である。では、それが幸福(心の充実感)と必ず連動しているのであろうか。

 私は今「源氏物語」を楽しんでいる。そこで、今と平安時代の貴族社会とを比べてみたい。( )内が貴族社会。 ・滋賀県と京都は15分〜1時間(近江と都とは上り1日、下り半日)、・恋人とはスマホで手軽に意思疎通が可(女君とは和歌や文のやりとり=例えば後朝の文=和歌が詠めねばならない、しかも先に女房の手にわたる)、・夜でも昼と変わらぬ照明(これと思う女君と一夜を過ごせたとしても、暗くて相手の顔はぼんやりとしか見えない、翌朝これは・・・と驚くケ−スあり)。・数多の娯楽のツ−ルあり(絵合わせ、歌合せ等、源氏物語という作品自体、遊びの文化から生み出された傑作)・エアコンで夏の暑さも調節(氷室に保存した氷、夕涼みで虫の声を鑑賞し涼をとる)。

 源氏物語を読む限り、最上級の貴族である光源氏といえども、今とは格段に不便な生活であるが、それはそれで心の充実=幸福感があり、今よりも不幸(物足りなさ)を感じているとは私には到底思えないのである。 

 「幸せの国」の悩み  ikekazu  2021年4月7日(水) 16:51
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 150年前のわが国と同じ苦悩を味わっている小国がある。その国とは、大の親日国で”幸せの国”と呼ばれる「ブ−タン」だ。つい数年前、幸福度ナンバ・ワンと称していたのに何故だろうか。

 ブータンは人口僅か80万人弱の小国。自国文化を守るため鎖国を続けていたが、1971年に国連に加盟して以来、閉鎖的な外交政策を改め、一定の規律の下、外国人を受け入れるようになった。農業の父と呼ばれる、農業技術者、故・西岡京治の同国への献身のお陰で、大の親日国となり、日本皇室との関係も深い。

 この国が脚光を浴びたのは、ブ−タンが「幸福度世界一」と公言したことも大きい。何故そう言えるのか? 明確な答えはないが、考えられるのは@人口密度が日本の1/20というゆったり感。A足る事を知っている。B他と比べない等々が考えられていた。

 処が、近年、テレビやネットが一気に普及し、近代化の波が押し寄せた。映画「ブ−タン 山の教室」を制作したパオ・チョニン・ドルジ監督は次のように述べている。「あまりにも急激な変化で、人々は自分たちの文化が役に立たない古くさいもので、西洋化がよいことだと思いこんだ。山の向こうの国にある素敵な家や車、電化製品を見て他と比べる事を知り、今までのブ−タンの人にとっての幸せの考え方の基礎が崩れ始めた」。

 監督の言葉を聞くにつけても、日本の明治維新の事を思う。その時わが国では、「和魂洋才」なる運動が起こったが、果たしてブ−タンはどうするだろうか。

 似た考えに出合う嬉しさ  ikekazu  2021年4月5日(月) 10:46
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「他人はどう思うか知らないが、私はこう思うのだ」と強がってみても、似た考えの方に出会うのは、矢張り嬉しいことと白状する。昨年10月、私は大略次の様な拙文を小欄に寄せた。

「若い時、歳を重ねるに連れて人間は円くなっていくものと想像していた。小春日和の縁側で日向ぼっこをする好々爺である。映画俳優にその姿を求めれば、私の大好きだった故・笠智衆さんとなろうか。処がである。齢傘寿を迎えた自分を見れば、考えていた姿とはかけ離れているのだ。ああでもない、こうでもないと日々迷い、僅かな失敗にも気を落とし、家族の将来を心配したり、煩悩は尽きる事がない。縁側での日向ぼっこは夢の又夢である」

 一昨日の朝日新聞土曜版に、作家・小池真理子さんの次の文章が載った。引用させて頂く。「若いころ私は、人は老いるに従って、いろいろな事が楽になっていくに違いない、と思っていた。のどかな春の日の午後、公園のベンチに座り、ぼんやりと遠くを眺めている老人は、皆、人生を超越し、達観しているのだろう、と信じていた。 −中略− だが、それはとんでもない誤解であった。老年期と思春期の、いったいどこに違いがあろうか。−中略− 老年期の落ち着きは、たぶん、ほとんどの場合、見せかけのものに過ぎず、たいていの人は心の中で、思春期だった時と変わらず、どうにもしがたい感受性と日々、闘って生きている」(月夜の森の梟 40から)

 本当の事は経験しなければ分からない、と言う事を80年生きてきてしみじみと味わっている今日この頃である。

 相身互い  ikekazu  2021年4月3日(土) 9:13
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 街中にもう少しベンチや公衆トイレがあれば。青信号の時間がもう少し長くなれば。若い時には脳裏を掠めた事も無かったが、歳には勝てないのである。日に日に身体機能の衰えを感じる。経験しなければ本当の事は決して分からない事を身に沁みて感じているこの頃である。

 犬の殺処分ゼロを目指す「ピ−スワンコ・ジャパン」プロジェクトに、認定NPO法人「ピ−スウインズ・ジャパン」が取り組んでいる。保護された犬は、高齢だったり、怪我をしたりして、医療や介護を必要とする犬も多く、その費用への支援を募っているのだ。今流行りのクラウドファンディングという方法で目標額は500万円。今までに6千頭以上を保護し、2,600頭以上を新たな飼い主に引き渡してきたそうだ。

 丁度1年前、わが家でも、家族の一員であったミニダックスのララ(もう1か月で満15歳の高齢)をあの世へと見送った。その1年前から血尿が出始め、投薬は続けていたが、人間で言えば76歳、医者からももうこれ以上は・・・と言われていた。亡くなる2日前の夜中、ほとんど動けなくなっていたララが別れを告げるが如く、就寝中の私の布団の上にちょこんと座っていた情景は忘れる事が出来ない。

 昨日、上述のクラウドファンディングにささやかだけれど寄付をさせていただいた。老犬たちが少しでも安らかな余生を送ることが出来れば、ララの供養になるだろうとの思いからである。いやそれ以上に、私と老犬たちは正に「相身互い」なのだ。

 引き返す勇気を  ikekazu  2021年3月31日(水) 22:30
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 去る25日に聖火リレ−が始まった。私は迂闊にも3月末前後に、東京五輪を実施するかどうかの最終決定があり、内外に示した後で、聖火リレ−も決まると思っていたのであった。それにしても淋しいスタ−トだったなあ。

@「コロナ禍に勝った証として東京五輪を実施する」
A「コロナ禍を抑えきれなかったが、東京五輪を実施する」
B「コロナ禍を抑えきれないので、東京五輪は中止する」

 菅首相は上記@を想定していることは間違いない。しかしここにきて又もや、多くの都道府県でコロナの感染者が増加に転じた。4か月先とは言え、コロナ禍を抑え込むことはそれほど容易ではあるまい。このような状況で、「コロナ禍に勝った」と言えるだろうか。果たして、世界のアスリ−トは喜んで来日してくれるであろうか、とても疑問である。なお、海外からの観客はお断りと決定している。

 今までに費やしたお金、止めたことによる新たな負担、スポンサ−との関係、IOCの思惑、首相の面目等々があるだろうが、ここは是非引き返す勇気を持って頂き中止とすべきだと思う。国民の7割近くが中止・延期を望んでいる。中止したとて首相の責任ではない。よって首相の責任を問うべきではない(と私は考えている)。

 上記Aで、世界のアスリ−トに不安をもたらすべきではない。

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